2012年3月20日火曜日

パーキンソン病に効果のある、日常口にできる安価な食材をご存じでしょうか?

パーキンソン病に効果のある、日常口にできる安価な食材をご存じでしょうか?







◆パーキンソン病の神様・大豪院です。ご質問ありがとうございます。



よくお読みください。科学的に根拠のある点だけを書きます。

パーキンソン病に効果のある食材は残念ながらありません。けれども、もしパーキンソン病との診断が確実で薬を服用しているのであれば、サプリメントは飲んではいけません。ビタミンB6が含まれているものですと、パーキンソン病の治療薬(ドーパ剤と呼ばれるもの)の吸収を妨害するので薬の効果が低くなってしまいます。通常の食物に含まれている程度のビタミン量では影響は全くありません。



また、パーキンソン病には便秘が高い頻度で合併しています。そのため、便通をよくする食事は患者さんの日常生活を楽にします。ケロッグのオールブランなど量と水分、線維質が適度に含まれた柔らかい食物を時々加えるなどの工夫があるとよいでしょう。



パーキンソン病は最近研究が進んでいますので、素人・民間療法を行うよりも、専門の医師に受診して綿密な治療計画を立ててもらうほうが、どれだけ効果的であるかわかりません。



日常生活でできる科学的根拠のある効果的なことは:



・ご本人が楽しんで過ごせる、明るい環境を作ります。Environmental enrichment と言って、医学的に病気の進行を防ぐ効果が明らかとされます。音楽や芸術、人と対面・会話する刺激が効果的です。

・病気の初期・中期の方であれば、筋力トレーニングは必須です。ジムなど器具を使って単純に筋トレをすることは確実に症状の進行を遅らせます。



その他、最新の治療を受けてください。初期~中期の方であれば、非麦角系ドパミン受容体作動薬とドーパミン分解阻害薬を併用してドーパミン製剤の使用量を少なくするなどの工夫で進行の抑制が期待できます。



※この回答は正しい診断が(本物の)パーキンソン病であるを前提とします。パーキンソン症候群などパーキンソン病に似ているけれどもちがう、という病気の場合は全く異なる内容になりますので、あいまいな場合は、必ず専門の医師にご確認ください。



神経病の専門医は「日本神経学会」のホームページから全員が検索できます。お近くの専門医も検索できます。



ではお大事にしてください。

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